なんだかパニクってて、なにも言わずに、頭をさげて校舎に向かった。 数メートル歩いて振り返ると きやま先生と男の子はまだ話している。 そこに、女の先生がきて、きやま先生とどこかに歩いていった。 よかった。男の子も解放されたんだ。 わ、くる。どーしよっ。 ちゃんとお礼言わなきゃ。 「あ、あの!さっきはありがとうございました!」 「いいよいいよ!全然!気にしないで」 眩しいぐらいの笑顔。 ニコッと笑った時の優しい顔。 ーーーこれがあたしと雄大との出逢い