「おーいいつまで遊んでんだ。早く席に着け!」


先生の声で皆は各々席に着き始めた。でも、突き刺さるような視線は始業式が始まっても消えることはなかった。

「さぁ!自己紹介も終わったことだし、早速席替えと行くか!」


くじの入った箱を置く音と先生の声で始まった唐突な席替え。皆の視線が更に鋭くなる。この席替えは、本当に『運命』の席替えだった。

この『ビッグイベント』が私たちの人生をこんなにも狂わせてしまったのだから―――。