「ちょっと!変なこと言わないでよっ!香菜は私の親友だよ!香菜のこと悪く言ったりしたら許さないんだからねっ!」 私が視線を伏せた時、人だかりの向こうで威勢の良い紫月の声が響いた。 おそらく今頃紫月は悪口を言った人を睨み付けているのだろう。 相変わらず正義感強いなぁ。 いつでも、紫月は私を守ってくれる。