「クソッ…!何でだよ…ッ!」

真っ暗な部屋。
あの時に戻ったみたいだ。
お前が、隣で座っていたあの時に。
あの時には、考えられなかった。
俺が、こんな風に泣くなんて…
誰かのために泣くなんてこと…。
あの時は、想像もしていなかった。
まぁ、当然か…。
あのころの俺は、あの生活が最悪な生活だと思っていたし…。
こんな結末があるなんて…思ってるわけねぇよ。

「結局俺は、1番大事なときに護ってやれなかった…」

俺の手に握られた1通の手紙に、
俺の涙が次々に零れ落ちていく。

 俺は、何で―――――。