カッと光が教室を包む。
「…」
こ、コレって…!
記憶消去…!?
あたしも使えるけど…綺麗に消せたことは2回しかない。
「嶺雨!雨雅を背負うから、鼓にも声をかてほしいっ!」
いつもとは雰囲気が違う羽園君。
光はだんだんと消えかけている。
「…わかったわ!」
あたしは急いで、鼓君に駆け寄る。
「…こ、コレって!」
「…後で話すから!」
あたしは急いで教室を抜け出した。
すると、光が消えかけていて…。
これじゃ消去し切れない!
あたしはやっと教室から出てきた雨雅を背負った羽園君を見た。
ダメだ。
お願い!
上手く行って!
あたしは片手を天井に向ける。
王様や王女のくらいの『著人』にしか使えない…。
未来を変える。
「…れ、嶺雨!それはっ」
人間界では使っちゃいけない。
知ってるわよ!
雨雅が死にそうともなれば、あたしは牢屋行きでも構わない!

