<志織said>

理事長室で寝ようとしたが
寝れなかった…

だから、屋上に行くことにしたけど…
そこには


覇者が居た


よし、逃げよう…
走って逃げよう
失礼しましたー

「待て」

 ビクッ!

「どこ行くんだよ」

「ど、どこでもいいでしょ」

早く逃げたいのに
逃げられない…

「こっちに来いよ」

「いや」

絶対にいやだ…
いろいろ質問されるのはめんどい…

「なぜだ」

なぜって…
理由なんているのかな…

「いやだから…」

「だからなぜだと聞いている」

めんどくさいな…
本当に…
よし、逃げよう

「綾、健、入り口押さえろ」

この1言で2人が立ち、入り口をふさいだ…
早く逃げとけばよかった…

「立ち話もなんなんで、座ってください」

私はしぶしぶ座った…
また、ウソをつけばいいんだ
でもなんて言おうかな…

「いきなりで悪いけど、黒桜たちとの、関係は?」

……どうしようかな

「…幼馴染」

「他には」

同じ族の仲間とは言えないし
知らないって、とぼけても意味ないと思うけど…

「…ないです、何も」

「それなら、今日はなんで理事長室に呼ばれた」

えっ……
なんて言おうかな…
そうだ…

「理事長とは親戚同士で…」

「それならなんであの2人も呼ばれたんだ」

なんか今日はすごく聞いてくるな
めんどくさいな…
誰か来ないかな…

ーピ~ンポ~ンパ~ンポ~ンー

『1年B組、有田、至急理事長室に来なさ~い』

ナイスタイミング!

「それじゃあ、失礼します…」

「お前、放課後ここに来いよ」

はぁ!なんで!?
めんどくさいな…

「いや!」

 ガチャン!

早く理事長室にいこ