<志織said>

教室に帰ってきたものの
覇者の奴らはいなかった…

「しお~り‼覇者の人達と何の話してたの~⁇」

うーん……なんて言おう…

「えっと…「秘密だよな」

だれの声だろ…… 

  ゲッ!

なんでいるの…

「覇者の総長さんだ」

おいー。
麻衣、口に出すなよー
めんどくさくなるだろうが

「おっ、俺のこと知ってんだ」

「も、もちろんですよ」

なんかしゃべり方も変わってるよ
…麻衣さん

「りゅーなんで先に帰るんだよ」

 ゲッ!

奏っていう人だ……
私チャライ人はあんまり好きじゃないんだよな……

「あれー。しーちゃんじゃん」

し、しーちゃん!?

「あの失礼ですけど…しーちゃんって…志織のことですか⁇」

「うん、もちろんじゃん…」

もちろんじゃん
…じゃねぇーよ
何勝手にあだ名つけてんだよ…

ー「何あいつ地味なくせに」

ー「奏様とあんなに仲良いの…」

ー「龍様ともどうして…」

陰口ってホント嫌い…
面と向かって言えよ…
イライラする…

「麻衣ごめんけど…私帰るね」

「えっ、なんで~」

理由は特にないけど…
ここにいたらキレてしまいそうだからかな…

「んー。なんとなくかな…じゃあ」

「えっ…ちょっ…しおり~」

返事を聞く前に帰ってしまった
何も知らないくせに
どうしてあんなに陰口言うの…

ま、もう慣れちゃったけど…

まだちょっと早いけど
倉庫に行こうかな…
修哉にはメールしておこう…

『ごめんけど、先に倉庫言っとくね』

これでよし
……行くか