空想?と思われてもいいような、出来事が、今朝早くから、発生しました。
どうやら、ここは流が生きている設定のよう。設定という言い方は、あれだけれど、ゲームのように感じて仕方がない。
好きだった幼なじみ、流。死んだはず。
けれど、生きている。それだけで嬉しかった。神様って、居るのか。そんな納得もしたり。頭の中で、考えを募らせながら、パンへバターを塗る。当然のように、流もそこにいた。母と雑談をしている。ケラケラと、調子の良い笑いを含めている。
「ごめんなさいね。朝からあんな、大声聞かせて。いつもはあんなんじゃないんだけれど...」
「まあ、いつもは俺が起こされてましたからね...。今日くらいは、俺が起こしてもいいでしょうから。
まあ、あの大声には驚きましたが」
そんな、雑談。しかし、思ったことが一つ。私の母に、敬語を使っている。
私の母にはタメ語だった、流が。私は壊れてしまったのか。
「遥菜?どした?」
ポンポンと私の頭を叩く。感触はある。
...夢じゃない。
「気分でも悪いのか?」
少々、心配そうだ。
「ううん。むしろ、いいくらいだよ。
心配、ありがとう。」
私はそう、補足した。
「ふーん。変なの」
焼きたてのパンにかぶりつく。サクッといい音が響く。
...考えるのがめんどうだ。分かったのは、
私の知ってる流には似てるけれど、本当に好きな流とは違った。それだけだ。
私もパンへかぶりついた。