アイツ限定


まぁ、何言っているかはわかるけど。



「それでいいし。男と同じ空間なんて吐き気がする。」



男となんて、もう信じないんだから。

もう、あたしは一人で生きてくって決めたんだから。

もう失敗はしない。

もう二度と、男なんて信頼するもんか。



「…マリ…私さ…そうやって逃げてばかりだったらダメだと思うんだよね。」



明日香は、言いにくそうに、だけどはっきりとそうあたしに言う。


…逃げる?

いつあたしが逃げた?


あたしは何も悪くない。

男が悪い。

何もかも、男が悪いんだよ。



「あたしは…逃げてない。」



あたしはそういって、少し歩く足を速める。

明日香はそのスピードについてくる。



「ねねっ、ちょっとマリ聞いてよっ!男って雅人さんみたいな人ばかりじゃないんだよ?もっといい人がきっと…「明日香しつこいっ!」



あたしは、明日香が言い終わる前に口を出す。


明日香はびっくりしたのか少し身を引いたのがわかった。

そして、あたしは足を止めた。