4歳上のやつと松木は付き合っていたってことなのか。



「…わかりました。」



「おっしっ!…さあさあ好きなもの頼め。男同士語り合おうじゃねぇかっ!」


そういって、雅人さんはメニュー表を開いて、時折、どうしようかなぁ~なんてつぶやきながらメニューを見ていた。

俺も、メニュー表を開き、見入る




「うっし…決まった決まったっ!聖也は決まったか?」



雅人さんは、そういって、メニュー表をたたみスタンドに戻す。



「…決まりました。俺、この照り焼きチキンで。あとドリンクバーもいいっすよね?」



「…お前と俺…気が合うかもしんねぇわ。」



「なんでっすか?」



「俺と全く同じだからっ!うっし…あ、すいません。注文いいですか?」



ちょうど、席の隣を通りかかった店員さんを雅人さんは呼び止める。

店員さんは持ち前の営業スマイルで受け答えをしてくれる。



「えっと…照り焼きチキン2つと、ドリンクバー2つで。」



「はい、わかりました。ドリンクバーはあちらにありますのでご自由にお飲みください。」



店員さんは軽く礼をすると、次の仕事に素早く移動していった。



「あ、聖也。俺の飲み物も持って来いよ。俺アイスコーヒーだから。」