アイツ限定




「ここに入れてください。」



村上は、負けじとそいつに言い返す。


ん?

え……?

……ちょっとまって……。

今日、見学だけのはずじゃ……。


あたしは、キッと村上を睨むけど、あたしのことは今は考えていないようだ。



「無理だ。」



相手も負けじと言い返す。

そうだよ……。

入るなら、総体終わってからにした方が……。



「じゃあ、こうしましょう。俺らと勝負してくださいよ。

そっちのベストメンバーと俺とこの松木でゲームしましょ?

俺らが負けたら、おとなしく俺らはここから、出ていきますから。

あ、もちろんそちら5人出していただいて結構ですよ。こっちは2人でいいんで。」



……ちょっとまって!

5対2?

おいおいおいおいおいっ!

あたしたちにはブランクというものがある訳で、毎日汗水たらして練習している奴らに2人で勝つなんて……。

無謀すぎるだろう!?



「そこまで言うならやってやろうじゃないか。30分後の6時開始だ。2Qでいいだろう?」



「もちろん。」



2人はバチバチと火花を散らして、お互い背を向けた。