3人が食卓にそろう。
なんだか胸が暖かくなる。
村上の時とはちがう安心感。
「「いただきますっ!」」
食卓に響くあたしたち3人の声。
そして始まる、見苦しい争い。
毎度毎度大人気の、啓兄特製あらあげは、あたしと優兄の取り合い。
どれだけ、自分の口とさらに乗せられるのかが勝負の決め手。
「ちょ、優兄っ!とりすぎっ!啓兄の分ないじゃん!」
「は?知るか。啓兄は野菜食ってるしいいんだよ!」
「…おい、優。なんか言ったか?から揚げ1つよこせ。」
そういって、そっと優兄の皿からから揚げをとって自分の口へと素早く運ぶ啓兄。
「啓兄!マリのほうが、食ってるよ!なんで俺だけ…。」
「お前、一応兄貴なんだぞ?譲るということを知れ。…そういえば、マリ。お前村上ってやつは彼氏か?」
ギクッ…。
あたしの、から揚げを口に運ぶ箸が止まった。
…これは…正直に言うべきか…ごまかすべきか…


