アイツ限定




「絶対にあたし、やりたくなる。そんな近くにバスケがあったら。」



「じゃあ、俺が毎日相手してやるよ。いい練習相手になりそうだしな。」



「……考えとく。」



「おう。……ってか、星南ってバスケ強かったか?」



「ん……わかんない。中の下くらいなんじゃないの?」



「……そうか。明日、一緒にバスケ部見に行くか?」



「わかった。でも、なんか用あったんじゃない?」



そういえば、今日、帰りに、明日は空けとけって村上言ってたよね?



「ああ、ただ一緒に帰りたかっただけだから。……それだけ。」



……一緒に帰りたかった?

あたしと?


途端にあたしの顔が赤くなる。

あたりが暗くてよかったと思う。

街灯と月だけがあたしたちを照らす。



「……村上は……やっぱりバカだ。」



あたしはぼそっとつぶやく。

だけど、こんなに近くにいるから、村上に聞こえるのは当たり前で、小さくうるせぇといったのが聞こえた。