大切なブレスレット

いつものように教室の窓から空を眺めていると背中にトントンという誰かが呼んだような感覚があった。振り向いてみると優しそうな目で女の子が僕をみていた。その子の名前は優花(ゆか)その子は優しくて頭も良かった。僕から見れば可愛くてとても嫌われるような子ではなかった。しかしその子も耳の病気のせい片耳が聞こえず、耳の形にも奇形が片方あり、喋れないのでクラスメイトからは化け物と言われ嫌われていたので出来なく僕のように一人で居た。そんな子が勇気を持って話しかけてきてくれたのだ。優花はメモ帳に何かを書いて渡してきた。
(良かったら私と友達になって下さい!)
僕も優花のことはクラスの自己紹介でなんとなくわかっていた。
「いいよ。僕で良かったら...。」
とメモ帳に書いて渡した。
(本当?!嬉しい!ありがとう!)
「でも僕と友達になると嫌われちゃうよ?いいの?」と嫌われてほしくない気持ちで僕はメモ帳に書いて渡した。そうすると...
(いいの。私はもう嫌われてるから...ただ、いじめられてる颯太を見てるとなんか気持ちわかるなぁって。もっと早く声かけたかったけど嫌われそうな気がして)とちょっと悲しそうな顔で紙を渡してくる。それに対し僕はこう書いた。
「あはは!嫌うなんてしないよ。優花が勇気を持って話しかけてきてくれて嬉しいし...」とこのような感じで毎日昼休みの40分間の筆談でお互いの好きなことや好きな食べ物など言い合ってお互いのことを知っていった。優花は和食も洋食も好きで僕と好きな事などが同じところもあり、楽しかった。そして優花も僕と話してる間はいつも笑顔だった。僕にとって学校で女の子と仲良くなって話すという夢のような時間が流れていた。しかしある日その時間は教室に入ってきた女の子に壊されてしまった。
「また化け物とキモいのが一緒に話してる〜あー気持ち悪い。」僕は怒ってこう言った。「黙れ!!」とそうすると女の子は
「キモいんだよ!」と言いながら蹴ってきた。僕はその場に崩れた。僕は優花を守るつもりでとっさに行動したのだ。男として自分が好意を寄せている女の子を守りたかった。と考えていると優花が僕の顔を心配そうに見ている。そうするとまたメモ帳を見せてきた。そこには...
(ごめんね。大丈夫?痛いのに苦しいのに私のために...颯太って優しいんだね。)それを見てから僕は口で答えた。「僕はたった一人の女の子友達を守りたかった。自分のせいで自分の友達が傷つくのは許せなかった。それにしても優花に手を出されなくて良かった...」と返すといきなり頬にキスをされた。僕も優花も顔を真っ赤にし背いてしまった。不意にメモ帳を見せてきた。(ずっと最初に話しかけた時から好きだったんだ。毎日颯太の事ばっかり考えてた。だから...その付き合ってくれる?)凄く心配になったこんなこと言っていいのだろうか...。僕は答えた。「そっかぁ...ありがとう。」と言って優花を抱きしめた。そのあと重ねて言った。「僕でも良かったら、優花がそれを望むならいいよ」と言うと優花は泣いていた。僕は密かに思った。「何があってもこの子だけは守ろう。この子から笑顔を奪って欲しくなかった。泣いたら笑顔にしてあげよう。」その日はそのまま学校終わった。