俺はあの女と出会う前から喧嘩に明け暮れていた。

「なぁ、俺を楽しませてくれるんじゃなかったのかよ」

俺はその日も飽きずに喧嘩をしていた。

俺の目の前にはもう動けないほどにボロボロになった男達がいた。

もちろんこんな風にしたのは俺だ。

「あー面白くねぇ」

俺は強者に餓えていた。

俺に喧嘩を売ってくる割には全く強くない奴等ばかりだ。

「強いやつ現れねぇかなー」