優しすぎて、つらい。

泉「じゃあ、おやすみ。奈穂は、帰んないの?」

ナホ「もうちょっとここにいる。おやすみぃ〜!また新学期!!」

泉「俺もいたいけど、おかんが怒ってるからかえる。新学期じゃなくてメールしてよ笑」

ナホ「ごめんね。遅くに呼び出して。わかった!メールする!!」

泉「ばいばいー」

ナホ「うん。ばいばい」

泉が玄関口から見えなくなってから

私は、影から飛び出した。

私「な、な、な、なひょぉぉ~〜!!」

私は影でこっそり泣いていたから

滑舌が悪かった。それでも気にしない!!

ナホ「あっはっは!!ひよどうしたの!!!顔死んでるよ笑」

私「なひょぉぉ〜うぇーん!…おめでとぉ」

奈穂の顔を見たらまた涙が出た。

ナホ「なんでひよが先に泣いてんのよ〜うちが泣けなくなるじゃんか〜!うわぁぁーん」

「ひよぉぉ!ありがと〜ッッ」

私「うっ、うっ…えーん」

「じぁゎぜになっでねッッ!!」

幸せになってね、って言おうとしたのに

泣いてるから鼻声になる。

ナホ「…」

その時、奈穂が返事してくれなかったのが

ちょっと気になった。

私の滑舌が悪かったら聞き取れなかったんだろうとその時は思うことにした。

実際そうだよね。泣いてるし

そんなことどうでも良かった。

とにかく二人は泉と奈穂の笑い声より

椅子を揺らした。泉の心も揺らした。

泉が上から見ていたのを二人とも気づかなかった。

その泉の顔は、びっくりしたように、でも口元が緩んでいた。

柔らかい優しい笑顔だった。