私は珍しく、地上での仕事があって、地上に降りた日だ
「到着ね」
「はい、水百様」
仕事の内容は、
『1ヶ月も雨の降らない地に雨を降らす』
というものだった
「はー、なんでこのためだけに地に降りないといけないのかしら」
「仕事ですから」
「…そうね、サッと終わらせよっか」
「はい」
これは、簡単な仕事だから数分で終わるはずだった
しかし、予想外のことが起きた
私達の国は
環境の神様だけで構成されているレーマ
他に生物の神様、闇の神様、光の神様がそれぞれ、カルヤ、ブロイ、モイトの国に属している
国の名前は、初代国王・妃からとったと言われている
「おい、そこのやつレーマのものだな」
「あなたたちこそブロイのものね」
「そうだ」
そして、このブロイのものがやっかいだ
闇を持ってしまった神様達が送り込まれるから、治安も悪くかってに地上に降りてくることもある
「うおりゃぁあああ!!」
「そうそう、こんな風ににくるのよね」
「水百様!!何呑気に…ってあれ?」
「こいつらの動き封じたのよ」
「さっすが!水百様!!」
「バカにしやがってー!」
何人も来るから面倒なのよね~
こっちは仕事で来てるのに
「邪魔しないでくれる?」
「うるせぇえええ!!」
よし、キレた
キレたことにしよう!
「バイバイ、ブロイのものたち」
「うわっ!くっそー覚えてろー!」
よし、あいつらブロイに送ったし仕事仕事
「水百様、さすがでございました」
「ありがとう、雷」
「ですが、まわりが大変なことになっております」
「…………」
「うっわ!なんじゃこりゃ!」
ビクッ
いきなり後ろから声がして、私達は固まった
そう、これがあの人との関わりを持つきっかけだった
