正直、キスなんてされたことがないから、

戸惑っている。亮汰はあたしのことどういう風に考えてるの...??

「なあ、未遥。俺らの家、リビングとダイニングと寝室しかなくない?」

ん...どういうこと??

「だから?」

「お前、どこで寝るの?って疑問に思った。」

...って、あああああああっ!やばい、忘れてたああ!! あたしはこんなやつと寝たくない。

一緒の部屋でなんか...

「あたし、リビングに布団ひいて寝るから。」

すると亮汰はびっくりした顔をした。

「じゃ―さあ、寝室を2つに分けるってどう??」

ちょっと、自慢げに言う亮汰。いやいやいや...お年頃の高校生の

男女ですよ!?あたしたち..。

「いやっ!むっむり。ホントに。」

「大丈夫。お前のことを“襲おう”なんて全く考えてないから。安心しとけ。」

襲わないのは前提で話してくださいよ...。

「とにかくっ!俺はお前を襲わない。何もなければな。」

「なにがあっても!!」



あたしたちは、部屋を二つにすることになった。あんま覚えてないけど

あの部屋は結構狭い...。



あたし達は、必要なものそして夕飯の買い出しをして帰った。

スーパーだったので、高校の人はいなかった...。よかった。


「あーーー..わかんないよおお!!」

あたしは、肉じゃがに苦戦中。一方の亮汰はつまんなそうにテレビを見てる。

片づけくらいお願いしますよ。

「未遥―。肉じゃがまだあ??」

「あーあと少しだよ。ごはん盛っておいて。」

亮汰は、スーパーの袋からお茶碗を取り出した。サイズ、結構違うな。



「いただきま―すっ♪」

亮汰は喜んでくれてる。

「未遥、うめえよ!!」

笑顔で食べすすめる。そんなこと言われるなんて..うれしい!!

料理には自信なかったし...。

「味、どう??薄かったかな?味見してなかったから。」

「ははっ、味見してないのかよ。 大丈夫だよ。俺好みの味。」

良かった。あたしも安心して食べれるよ。

「ごちそ―さまあ!!風呂おさき―。」

「オッケー。あたしは洗い物しま―す。」

「よろしくな。」

  これから、どうすればいいの?..
 
明日から、2学期も始まっちゃう。同居なんてばれたら、どうなるのか...。

学校の王子様と同居ってことは、冷たい視線を感じる毎日...。

そんなの .... いやああああっ!!