おかあさんたちとの、しばしの別れの日が来た。


「未遥、元気に頑張りな。少しの間は、忙しいが余裕ができたらすぐに飛んでくるからな。」

やっぱ、最初のうちは忙しいよね...。なんか寂しい。

「何かあったら連絡してね。未遥。」

16年間親元を離れて生活とかしたことないから、心配してくれてる。

気持ちがすごい嬉しい。

「ふふ、本当に大丈夫だから。夏休み中はずっとがんばったでしょ?あたし」

夏休み前に決めた、特訓。あたしは勉強も両立しながら、掃除、食事などなど

自分でやらなくてはいけないことを基礎から教えてもらった。

「そうね。料理はちょっと心配だけど」

「そ、そんなこと言わないでよ///」

あたしは、なぜか料理ができない。その他は主婦並み。

「毎日頑張れば上達するわ♪」

「かあさん、もう電車の時間だ。そろそろ行こうか。」

もう当分会えないと思うと、涙が溢れた。

「もう、大丈夫だって。ねっ?」

おかあさんが、あたしを抱きしめる。

「うっうん。 頑張るね。」

「未遥、行ってきます。」

「未遥、行ってきます。」

「おかあさん、おとうさん行ってらっしゃい。」

あたしは歩き出す2人に大きく手を振った。

2人はあたしに向かって微笑み大きく手を振った。

これから頑張ろう。あたしは心に決めたことがあった。

何があっても、乗り越える。

そんなことを思いながら、大きな荷物を持って、新しい家へと向かった。