↳ Negro






――――――――――――




「はぁ……」


翔はドアの前で溜息をつく



明らかに他の質素なドアとは違う豪華なドア



ドアに貼られているプレートには【総長室】と書かれていた



「………」



意を決したように翔はドアノブに手を掛けると



ガチャ…っとドアを開ける。





ドアを開けるとその先には、


黒で統一されたシンプルな部屋が広がっていた






部屋には必要最低限のベットと電気。
そして机とクローゼットぐらいしかなく




余計な物など一切なかった




翔はその部屋に入りあたりを見回す




「………」


翔の視線がある一点で止まる