さっ、と顔を強ばらせた私にいち早く気付く彼。 「どうした?」 「…………なんでも、ないの。」 やっとの思いで絞り出した声は、思った以上に、小さく脆い。 「………………。」 美しいレッドアイが、心配そうに揺れる。 「……私、もう帰るわ。」 「…………送ってく。」 「タクシーで帰るから。」 あからさまだっただろうか。 でも、それでもいい。