…………は? 呆れ過ぎて、溜息も出ない。 彼女の無能さに、同情しつつ、私は真っ青な空を見上げた。 何処までも続く飛行機雲だな、と思って追っていると、何の前触れもなく、ぷっつりと切れていた。 あ〜ぁ、なんて、残念に思いながら、彼女に視線を戻す。 目を見なくても分かるぐらいの苛つきが、彼女から伺える。 「…………。」 「ちょっと、シラを切るつもり!?」 「…………。」 「っく!!人の男取るなんて、どんだけ最低なわけ?」