「…………うん。」 すると、ルークが安心したように私を抱きしめた。 柑橘系のその匂いが、より一層濃くなる。 私の数少ない"幸せ"のときは、今なのかもしれない。 「ルーク。」 「………なんだ?」 その優しさは、今にも泣き出しそうな私への労りだと思った。 「……ありがとう。」 なんだか照れくさくて、語尾が窄んだ。 彼に届いているといいけど…。 「ああ。」 やはり、ルークは狡い。