「何があったのかは、今は聞かない。」 つくづく、狡いと思う。 どこまで、私を虜にすれば気が済むのか…。 「…………だがな、ジャス。」 「ん?」 「頼ってくれ。」 その言葉が、じんわりと沁みた。 頭の中で、反芻する。 懐かしいと思った。 人の温かさに触れたのは。 懐かしいからこそ、こんなにも温かいのだと、思い出した。