「ちょっと、あんた!聞いてんの!?」
「……………。」
「くっ、ムカつく!どうなっても知らないんだから!」
「……………。」
彼女は去って行った。
私、あの子みたいな子好きよ?ふふっ。
だって、羨ましいじゃん。
一時的な感情に、あそこまで入れ込む事ができるって、なんだか素敵じゃない?
勘違いしないで。
私は人間が嫌いとか、そういう類の人じゃないわ。
孤独が好き…………って、自分自身に言い聞かせてるの。
だって、そうでもしないと耐えられないもの。
私は貪欲で、多くを求めてしまう。
今までも、それで全てを失った。
本当は寂しい。
人の温もりを感じたい。
けどそうしないのは、私なりのケジメ。
何より、全てを捧げようと思える人に出逢ってないし、多分この先も出逢うことはないだろう。
