「…………。」 ムカつくからひと睨み。 と言っても、滅多に人と目を合わさない私は、ピアスを見つめたまま。 「っなによ、」 「あんたの男、しょうもないわね。」 「ちょっ、マジ最低!!」 “言葉は、眼と同じくらい人の心を映す。” そう言った亡き母を思い出し、目を瞑った。 本当に、そうだな。 あぁ、これなら、心置きなく言える。 大丈夫、ママ。 貴女の教えに、意に背く事なんて、絶対にしないと誓うから。