「ナガレ・・・?」

 下から兄の声が聞こえる。

 もー分かってるってば!!

「いまいくー」

 そう言って急いで階段を降りていく。
 目の前にある朝ごはんに目を奪われつつ、席につく。

「いただきまーす」

「いただき・・・ます」

 朝ごはんをペロッとたいらげて、カバンを片手に持つ。

「用事あるから先いくねっ」

「うん・・・わかった。いってらっしゃい」

兄に手を振ってドアを開けて外へ出る。