―――――…… 俺はしばらく、図書準備室の前で座り込んでいた。 ドアのひんやりとした温度をワイシャツ越しに感じる。 ―――――人の女を抱くやつが何言ってんの………………? あぁ、そうだ。 俺は毎晩のように人の女を抱いてるんだ。 理由はどうであれ、その事実は変わらない。 やつも知っていた。 今さらだけど…… この関係はすぐに断ち切る必要がある。