*蒼side




5時限目が終わってすぐのこと。


「俺を置いて、だれと一緒に昼を過ごしたのかな?

あ、お、い、くん」



背後から聞きなれた声がした。


振り返ると、そこにはやっぱり。



「圭」


中崎圭がいた。



「まあ、いろいろあって」


「何がいろいろなの?

屋上で女の子押し倒したりしてさ〜。

しかも、あの大人気のゆめちゃんを…」



覗いてやがったのか、こいつ…。


圭は怒ると面倒だ。


男のくせにかわいい顔して中身がゲスな、俺の数少ない友達なんだけど…。