するとその時。 「和泉くーんっ」 「きゃーっ! 手、振ってくれた!」 教室の外が何やら騒がしい。 チラッと窓から外を見ると、大勢の女子が一人の男子をを囲むようにして騒いでいた。 大勢の女子の中にいるのは、学年一のモテ男 和泉蒼。 「いつもの光景ね」 若葉ちゃんが呆れ顔で彼女たちを見ていた。 そう、いつものこと。