恋のキューピッドくん




「……へ?」



さっきまで私の上にいた和泉くんはスッと起き上がり、何事もなかったように座り直した。




「はいはい、いつまでも寝てないで、早く食え」



あんたが押し倒したからでしょ!



そんなことを言う元気もすっかり失ってしまった私。


「まだまだだな」



そう嘲笑う和泉くんを睨み付け、私は弁当を食べた。