それに、この疲労感。 保健室からこの屋上までの移動の間、 和泉くんと歩いている私を見る、女子の目。 怖かった。 明日からいじめが始まらないか、正直不安。 「…あの」 「あ?」 クリームパンを口に頬張る和泉くんに、気になることを聞いた。 「どうして、私を誘ってくれたの?」 「………」 和泉くんは少し考えてから、口を開いた。 「お前だけが正体知ってるから、親近感わいたんだよ。 あと、佐野のことについて聞こうと思って」