お昼休み間近。 具合も大分よくなって、私は教室に戻ることにした。 「時津先生、ありがとうございました」 「ああ」 時津先生にお礼をして、保健室を出ると。 「い、和泉くん………?」 保健室の前に、和泉くんが立っていた。 「どうしてここに?」 「ちょっと心配になった。 さっき、お前のクラスに行ったら手島って奴が、ゆめは保健室だって言うから…」