恋のキューピッドくん




「あ。そのベッドさー、他の生徒がいろんなことに使うけど、お前はじっとして寝てろよ?」



いろんなこと、という言葉に引っ掛かったけど、それはスルーした。



「寝ながら暴れませんので安心してください」



ベッドに横になると、私はふいっと顔を先生から背けた。



「俺も一緒に寝てやろうか?」



長い黒髪をかきあげて言う先生はすごく色っぽい。



「気持ち悪いのでやめてください」



私はきっぱりと拒否した。