「なに。せっかくアドバイスもらったんだから、実践しなきゃ意味無いでしょ」 「…そうだけど」 やっぱり、佐野くんと話すとなると緊張する。 「あたし、純にノート貸してるんだよね。 それを返してもらう用もあるし……。 ね、行こ?」 「う、うん…」 しぶしぶ了承した私。 2ーBの前に着くと、私は呼吸を落ち着かせた。 告白するわけじゃないんだから。 普通に、普段通りの態度でいればいいんだ。 そう自分に言い聞かせた。