恋のキューピッドくん




朝。


「ゆーめっ」



生暖かい教室で一人、ぼーっとしてると、背後から親友の手島若葉ちゃんが私の名前を呼んだ。



「若葉ちゃん、おはよう」


「おはよ。で、キューピッド様に手紙だしたの?」



「う、うん…。
返事が返ってくるかはわからないけど」



若葉ちゃんは唯一私の好きな人を知る人。

キューピッド様に手紙を書いたことも知っている。



本人にはいえないけど、お母さん的な存在。