「人を待ってるの」 私がそう答えると、すぐに和泉くんは、 「あー、恋のキューピッド様?」 そう言った―――……。 「――――……何でっ…」 知ってるの? そう言おうとして、やめた。 分かってしまったから。 「和泉くん…………まさか……」 和泉くんはニヤリと笑った。 「そ。俺が"恋のキューピッド様"」