「うん、いいよ」



「……じゃあ、ゆめは置いてくので、ゆめをよろしく」




そう言って、若葉ちゃんは純くんを連れて去っていった。



…………私を置いて。




「ちょっ、若葉ちゃん!」



若葉ちゃんと純くんはあっという間にどこかへ消えてしまった。



残された、私と佐野くん。



どうしよう…………
恥ずかしくて佐野くんを見ることができない。



どうすればいいの、若葉ちゃん―――っ