「は!?別にそんなのどうでも良いし! んなことより、ゆめちゃんのことはどうなんだよ!」 「ばっか、声でけえっつの……」 ゆめの顔を頭に思い浮かべる。 でも、すぐに亜弥の泣き顔に移り変わった。 亜弥が落ち着くまで、俺は恋なんて……… そんなの、してる暇なんてないんだろうな。 あの日、初めて亜弥を抱いた日。 亜弥は俺が支えようって決めたんだ。 たとえ、それが自分の青春をなくすことになろうとも。