「大丈夫だよ。

ごめんね、心配かけて」


そう言いながら、
私は教室内を軽く見回した。



和泉くんはもう教室内にはいなかった。



気を遣ってくれたんだ。



「そういえばさ、携帯の連絡先とかまだ交換したことなかったよね」



佐野くんに突然聞かれ、私は慌てて頷いた。



「よかったら、交換しない?」



「うん!!もちろん」



これって、進展だよね?和泉くん。



すごく、すごく嬉しいけど…


和泉くんは喜んでくれるかな…………。