何でこんなに胸が締め付けられるの? わからないけど、 痛いよ―――――……… 「ごめんな、ゆめ」 通話を終えた和泉くんがこちらにやってきた。 こんなよくわからない感情のまま、どう話せば…………… 「立花!!」 廊下の外から私を呼んだのは、佐野くんだった。 私と目が合うと、佐野くんはすぐ私の方に来た。 「昨日は大丈夫だった? 貧血になりやすいんだってね。気を付けなよ」