ピシャンと閉めたドアの感触が手に残ってる。 俺は一体どうしたんだ? 誰かのために保健室へ走るなんて、今までの俺ならあり得ないだろ。 いや、ゆめだからか? ゆめだから心配になったのか? 自分でもわからない。 …………待てよ、 何を考えてんだよ俺は。 あいつには………ゆめには好きな人がいんだろーが。 佐野っていう、ゆめに相応しい男が。