「和泉」 そう言った佐野の顔はほんのり赤くて。 ………ふーん、俺は邪魔者ですか。 妙にカチンときて、イライラした。 「んだよ……。 別に俺、心配なんてしてねえから! ただ、ここの前を通りかかったから仕方なく…」 言い訳もうまく思い付かない。 何なんだよ、イライラする…………。 「じゃ、俺は帰るからな」 俺はすぐにこの場から離れたい気持ちになった。 保健室を出たときも、 嫌な気分。