(健人)


・・・なんで 、・・・


終礼のチャイムが鳴ると同時に、俺は窓際の一番後ろの席へ向かった。


麗はもうすでに何人ものクラスメイトに囲まれている。


人ごみをかき分け、麗の腕を掴む。

「ちょっと来い。」


俺は無理やり麗の腕を引っ張り、とにかく人の目につかない場所を探した。