(麗)

「・・・残念ですが、あなたは本日をもって退学処分とします。」


「わかりました。今までお世話になりました。」

先生達に頭を下げると、出口へ歩いた。


「ちょっと待ちなさい」

私を呼び止めたのは校長先生だった。


「あなたには才能があるわ。もし、まだあなたに絵を描きたいという気持ちがあるなら、
またここに戻ってきなさい。」