「ほんと泣き虫だよな~お前~」
「弱すぎ~」

「うわぁぁん……」

そう、あれは私がまだ幼い頃だった。
よく周りの男の子や、女の子にイジメられていた…

そして、今日もまたイジメられる。



はずだった……


「おい、誰だよお前!!」

「誰だよじゃねぇよ!!女の子をイジメて、何が楽しいんだよ!!」


私の目の前に1人。
年は同じくらいで、背丈もそれほど変わっていない。


だけど、ふと見上げた先には。


彼の大きな背中だった。