話しかけられた





SHRが始まったはずだが、まだざわついているクラス。




(まぁ、新クラスだからしたかないか)






窓側の席で空を見てぼーっとする。





『なあ』





声のした方を振り返る。






大澄零だった。




「なに?」






無視するのも悪いからそっけなく返事をする。




『お前ってあれだよな!佳祐と付き合ってたって言う奴!』




はあ....またあの噂か....ほんとにめんどくさい。




「あたしは佳祐と付き合ってたこともないし、付き合ってもいない。」




はあ。マジでめんどいな。





『あ、そうだったの?ごめんごめんー笑
そんなキレんなって笑』




(こいつ完全に謝る気ないだろ)






「別にキレてなんかないし」





そう。キレてなんかない。めんどくさいだけ。なんでこんなにそっけないか。ただの人見知りです。






『あーならよかったわ笑なーなー、一菜ー!』





いきなり呼び捨てですか。





「なに?」






『なんでもないー』





なんだよ.....




「あっそ」





『スルーか!?!?!?』





(ほんとチャラいな.....笑)




窓の外を見る。あー空青いなー。












久しぶりに笑ったかも。退屈しなさそうかな?