『将来の夢』なんてどうせ叶わない。で

も叶うならもし叶うのなら、私は幸せに

なりたい。

「だったらオレがかなえてやる。だから

葉津は笑ってろ」

なんて言われたけど、正直言って笑うの

は苦手だ。

「ねー葉津今日一緒に帰ろー?」

「湖乃羽それに私の拒否権は?」

「もっちろん無いよ」

ふざけるなって言ったところでこいつは

聞かないのだろう。はぁ、とため息を小

さくついた。

「ちょっなんでため息ついてんの⁈相変

わらず元気無い葉津を元気にしようとし

てんだよ⁉︎」

だったら少し黙れって感じだよ。

「葉津ーお前友達少ないんだから湖乃羽

は大切にしろよー」

「うっさい。抱きつくな‼︎咲稀‼︎」

今日もにぎやかな私のまわり。

落ち着くな。

パシャ。

「おっ、メッチャ可愛い葉津の写真ゲット〜。」

「マジで⁈湖乃羽後でそれくれっ」

いつも通りうっさい連中だった。