「は、はい。」
美香、若干びっくりしてるし。
「悠梨は友達?」
え。
「え?」
美香も、え?ってなっちゃってるからね?!
質問間違えたでしょ!!!
「いやさ、悠梨俺しか友達いないみたいだから。」
「いや、友達じゃねえから」
美香は、私のこと…。
「ゆ、悠梨ちゃんは。」
美香が口を開いた。
「悠梨ちゃんは、私達のことを友達…って思ったことはないかもしれない…」
「まあ…ね。それで?」
ひかるは、少し微笑んでそういった。
「けど、私たちは、小学校から同じで…小学校から友達だと思ってます。悠梨ちゃんと離れている間…悠梨ちゃんに何があって何で変わってしまったのか知りません…。けど、私たちにとって悠梨ちゃんは友達だから。悠梨が私たちを友達だと思ってなくても、私たちは悠梨ちゃんの友達でいるつもりです。」
「美香……………」
初めて、美香の私についての言葉が聞けた。
私は、中学校に入ってからあることが原因で心を閉ざしてしまった。
だけど、こうして今、私の閉じてしまった心を開こうとしてくれている子達がいる。
だけど…
「美香ちゃん、いい子だね。」
「え、そんな………」
「悠梨は、どうしようもない奴で、俺しか友達いないんだと思ってたけど。」
友達じゃねえから。
口に出してつっこもうと思ったけどやめた。
「ちゃんと友達いて良かったよ。それも最高の…」
なぜか、その言葉と同時に溜め込んでいた何かがプツンと切れて一気に流れ出した。
「ほら、悠梨。」
先生が、私に先生のお気に入りのハンカチを渡してくれた。
「………………………ありがとう………………美香」
「え、ちょっ。悠梨ちゃん………!!?」
「もー、悠梨泣き虫だなー」
涙だった。
悲しい涙か嬉しい涙か、何の涙かわからない。
「う、うるさい…~…」
けど、いま
決意が決まった。
「美香………私の話し聞いてくれる?」