美香は、私とひかるを見て驚いたのか固まっている。
「よろしく」
ひかるが、ニコッと、笑って挨拶するとハッとしたのか
「よ、よ、よろしくお願いします!」
と噛み噛みで挨拶仕返した。
「ひかるもコーヒー出してやるよ」
先生はそういいながら、ひかるにもコーヒーを出した。
「ありがとう~先生」
私とひかるは先生との距離が一番近い。
そりゃ毎日来てたらそうなるよな。
「で、君はあの雄大と付き合ってるっていう子?」
いきなり、雄大は美香にその話題を持ち出してきた。
なんで知ってるんだよ。
考えてることがバレたのかひかるは笑った。
「俺、普通に友達いるから情報くんの(^-^)」
「あっそ」
自慢かっての。
私は、好きで友達作んないんだから。
「あ、そうですけど…」
美香はオドオドして返事をした。
「おーすごいね」
そう言いながらコーヒーを口にするひかる。
「悠梨さー、なんか表情優しくなった?」
「え?そう?」
「それ、私も思った。」
先生とひかるに言われると、本当に変わってるんだなって感じる。
「前なんか、生きてる目してなかったからな」
「………………は?」
生きてる目してなかったからな…?
私は、生きてるっつぅの!!!!
「あ、わりぃ。嘘だから。ごめんって。」
「ひかる、もう知らない」
「ごめんって~」
「2人とも、美香ちゃんいること忘れないの」
いつも、こうやって私とひかるを止める先生。
何だか、家族みたいだけど。
「あ、私のことは気にしないで下さい…」
あ、また美香がネガティブに。
「じゃ、美香ちゃんに質問!」
ひかるが、盛り上げようとしたのか美香に話しかけた。